甲羅の中身は見たくない

甲羅が何でできてるかが知りたいのです
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君は、物語に途中参加しただけなんだ。
来週から新学期。ということで最後に本でも読むかと弟から借りたままの本を一冊。もう一度読んだものだけど。

伊坂幸太郎さんの「アヒルと鴨のコインロッカー」

私が高校の図書館で伊坂幸太郎さんの本を借りてきてから、姉弟で伊坂さん作品のファンになりました。でも弟はもっとすごいかな。自分で本を買うとかありえない子だったのに。

この作品、映画にもなってます。濱田岳さん・瑛太さんダブル主演。こっちも見ましたが、多少違うのでたぶん本から読んだほうがいいかと思われます。個人的には濱田さんがイメージ通りで素敵!彼同い年なんですよね。




『大学進学で引っ越してきたアパートで出会った長身の青年にいきなり
「一緒に本屋を襲わないか」
と持ちかけられる。しかも盗むのは広辞苑。乗る気などなかったのになぜか流れで裏口の見張り役になってしまう・・・』





相変わらず伊坂さんの作品は伏線だらけで最初はどこもかしこも違和感でいっぱいにしておいて、最後にきれいに全てつなげる。ページをめくる手がどんどん早くなるのが自分でもわかるぐらい。

はじめはほのぼの夕方な青春。柑子色とボブ・ディランの「風に吹かれて」がよく似合ってて、淡々と話が進む。物語の随所にある違和感がすべてつながった時、ものすごくいとおしくて、あたたかくて、せつなくなる。この物語に登場する彼らに対してもですが、現実社会に対しても。

そういえば、この中にブータンという国が出てくるんですが、国民総幸福量が重要視される国だそう。インドのちょっと北の国。ずーっと王政で形は独裁だけれども、私たちが世界史で習うような王政じゃなくて、全国民が王様が大好きなんだって。王様もとても質素なおうちに住んで、毎日国民のことしか考えない。自給自立で、争いもない。生まれ変わりの信仰があって、自分のした善い行いも悪い行いも今世中か来世に戻ってくると信じてる。きっと焦りや欲なんて皆無なんだろうなぁ。近代化の産物はもちろん入ってきたけど、国民が自分たち自身で「まだ自分たちには早い」っていまだに伝統を守り抜いてる。
みんながみんなのことを考えて、ゆっくり暮らしてる。こんなおとぎ話みたいな国があるんだってびっくりしました。ちなみに顔がものすごく日本人に似てるんだって。言葉も近いらしい。

でもこの間テレビでみたんですが、民主化したそうです。王様が国民のために出した結論。国民も王様がいうならと納得した結論。

けど私はなんだかざんねんな気がする。
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